【TOPICS】『絶対湿度の考察』

絶対湿度の考察

（インフルエンザと絶対湿度の関係の補足）

●まえがき

ケストレル5200プロフェッショナルウェザーメーター（Kestrel 5200 Professional Weather Meter）は、空調関係に特化した項目（空気流量や絶対湿度（混合比））が簡単に測定できるようになっています。
昨今のインフルエンザの流行と関係があるかと思いますが、ケストレル5200プロフェッショナルウェザーメーター（Kestrel 5200 Professional Weather Meter）で簡単に測定できる「絶対湿度（混合比）」についてのお問い合わせがこのところ増えてきています。
インフルエンザと絶対湿度の関係につきましては、別のページを参照いただくとして、ここでは「絶対湿度」の定義・計算方法などをまとめたいと思います。
ケストレル5200はこちら

【参考リソース】
書籍：「一般気象学　第2版」　小倉義光　著
その他：Wikipedia-湿度、など

【ご注意】
本ページの情報は、様々なリソースを調査した内容を独自にまとめたものであり、誤った理解、引用により、正確ではない情報も含まれている可能性があります。（素人同然の一般人が理解した程度ですので、平にご容赦願います・・・）
したがいまして、本ページの情報により生じた損害などに対しましては、いかなる責任も負いかねますので、ご了承願います。

●絶対湿度って・・・

ひとくちに「絶対湿度」といっても、世の中では以下の2種類が使われているようです。（混同しがち、というか、何が違うのかも、イメージしづらいですね。）

単位	呼称	意味
g/kg (g/kgDA)	混合比、重量絶対湿度	測定する大気に含まれている水蒸気の密度(g/m3)と乾燥大気の密度(kg/m3)の比
g/m3	容積絶対湿度	測定する大気1m3に含まれている水蒸気の量(g)

混合比（重量絶対湿度）は、空調関係や、気象分野で用いられています。なお、ケストレル5200プロフェッショナルウェザーメーター（Kestrel 5200 Professional Weather Meter）で簡単に測定・表示・記録できるようになっています。（画面表示上は「HUM RATIO」（HR））

混合比（重量絶対湿度）表示

ユーザー画面で温度、湿度とともに表示例

容積絶対湿度は、インフルエンザと湿度の関係で指標に使われているものです。両者は単位が違うため、直接、値の比較はできませんが、乾燥大気の密度を用いれば相互の変換は可能となります。(簡易的には、混合比の1.25倍（乾燥大気の密度（1.293(kg/m3)）をざっくりと・・・25%増しだと計算しやすい？）が、おおよそ容積絶対湿度に近い値になります。（正確にはさらに温度、気圧もパラメータになります）
上の表示例では・・・ 5.36 (g/kg) × 1.25 (kg/m3) ≒ おおよそ 6.7 (g/m3) )

●計算式（2012.2.15・・・計算式および計算ツールを追記しました！）

Microsoft Silverlightにて計算ツールを作成してみました。
（インストールされていない場合は、Microsoftのサイトにてダウンロード、インストールしてください）

観測した「温度」「湿度」「気圧」を入力して「計算」ボタンをクリックすると、絶対湿度などの計算結果が表示されます。
なお、各項目（(1)～(3)、（A)(B)(A’)（B’)）はの計算式は、計算ツールの下の計算式の項番に対応しています。